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老人ホーム 嫌がる 親を施設に入れる>

親も老人ホームになんか入るのは嫌がるのは当たり前です。
子供も老人ホームになんか入れたくはありません。
でも、老人ホームを嫌がる親を老人ホームに入れるという辛い決断をしなければならない時期が必ずやってきます・
でも、それが親子で?兄弟姉妹間で?みんな同じ考え方ですか?

  • どんな老後を過ごしたいか?過ごさせたいか?
  • 子供の中で誰が中心となって親の介護をするか?
  • 老人ホームに入らなければいけなくなった時、そのお金をどうする?どんな老人ホームに入れるか?
  • 介護の負担を考えた遺産相続にするのか?(法律では平等な法定相続割合)

みなさん、意図的か?無関心か?はわかりませんがあえて曖昧(あいまい)というか見て見ぬふりをしていませんか?
それでもし親に何かあった時に後悔しませんか?
なんとか今のままの現状維持では介護をしている誰かが

親の老後が心配なのに家族での介護や老人ホーム入居の話題を避けている理由は
・「介護にかかるお金ですか?
・「介護の不公平ですか?
・「罪悪感ですか?
・「遺産相続ですか?
それとも他に何親の老後について話し合うことができない理由や事情があるのですか?
在宅での介護も限界が近づいてきているのに?
ケアマネージャから老人ホームを勧められているのに?
そんな状況でいつなにがあってもおかしくない危機的状況でも
「介護の方針が決まらない?」
そんな方も少なくありません。
確かに「親の老後」や「老人ホーム入居」の話題は兄弟姉妹間ではタブーなのかもしれませんね。

困る

「言いだしっぺが損をする?」
「親の介護」や「老人ホーム入居」について切り出したら
「自分ひとりに介護が押し付けられてしまうかも?」
「自分に老人ホームの費用負担を強いられるんじゃないか?」
そんな不安や疑心暗鬼から子供たちみんながその話題から目を背けているかもしれませんね。でもそんな悠長なことをいっている場合じゃないことは子供たちみんなもうすうす気付いてはいるんですけどね・・・

後悔しない老人ホーム選びはケアマネ任せではいけません。
なぜならケアマネは
系列の老人ホームしか紹介しない(紹介できない)
離れた地域の老人ホームのことはわからない(親の呼び寄せの場合は特に重要)
そもそもできるだけ長く自分の担当顧客でいてくれるよう老人ホームには消極的
だからです。
でも、老人ホームのことなんて素人にはわかりません。
そこで、やはりプロの老人ホーム紹介会社に相談することをおすすめします。
もちろん費用は無料です。

老人ホームを嫌がる親を施設に入れる手順|親のわがままに介護も限界

親の老後が心配だからこそ早めに家族で話し合いをしましょう

親の老後や介護が心配で家族でそのことを話し合うことを考えた時にどこで家族会議を開催すればいいのでしょうか?
お父さんお母さんの暮らす実家
あるいは
子供たちが集まりやすい場所(ファミリーレストランなど)
でもいいと思います。
なぜなら親抜きの子供たちだけで親の老後を話し合った方がスムーズに現実的な話し合いができることも多いからです。
やっぱり家族みんなで膝を突き合わせて。本音で話し合うことが大切です。
しかし、なかなかズバリ本心を切り出すことに気まずい気持ちもあるのも普通ですから私みたいな第三者が入ることで客観的にお話し合いもできます。
この親の老後の家族会議で話し合うことは
・「今の親の状況と親の希望
・「老人ホーム入居費用をどうする?
です。

質問

現実的な話し合いをするための判断材料はありますか?
ただ
「老人ホーム入居にするか?在宅介護を続けるか?すぐに決めろ!」
と言われてもそれはちょっと無理な注文というものですよね。
なぜならみなさん、意外となにも分からない状況?だからです。
親の年金や預貯金はいくらある?
老人ホームにはいくらかかるのか?
そんななにもわからない状況でいくら話し合っても結論が出ない可能性が高いです。
親の老後や介護についての話し合いの場で
老人ホームの種類とタイプの特徴
現実的な老人ホームの費用
を具体的に知っておかないと何も決まりません。
さらに親が持家など不動産を所有しているならばその市場価値もお調べる必要もあります。
(実家の売却で老人ホーム費用の捻出も多いケースです)
また将来起こりうるかもしれない相続トラブルの問題点も考えておかないといけません。
より具体的で現実的な判断材料があってこそ初めて「親の老人ホーム問題」に良い判断ができると思います。

もう一人暮らしも無理!在宅介護も限界!なのに親を施設に入れるのを他の兄弟から反対されたら?

子供のだれかが勝手に「親の老人ホーム」を決めたり独断的な行動をとると後々こじれた兄弟姉妹関係になってしまうケースがよくあります。
ちょっとしたボタンの掛け違いが大きなトラブルにもなりかねません。
「父さんや母さんをそんな老人ホームへ入れるなんて反対!」
こんな意見が他の兄弟姉妹や親戚から出てくることもあります。
たとえば『同居している?近所に暮らしていてる?子供』と『遠く離れている子供?外に嫁いだ娘?』とでは親の介護の認識に大きなズレがあることも少なくないのです。

困る

実は私も母の状況で他の姉や兄との認識のずれに悩まされました。
たぶん初期の認知症だったかもしれない母はたまに訪ねてくる姉や兄には満面の笑面でちゃんと会話するのに同居の私には些細なことで大激怒!?汚い言葉で罵られたり物を投げられたり何度も同じ話をされたりと困ったものでした。

質問

いまだに『親を老人ホームに入れるだなんて親不幸者!』という偏見があります。
これは現在の老人ホームのことをよく知らない方や介護の本当の苦労を知らない方に多いように感じます。
今の老人ホームって昔と違ってすごく種類もバラエティに富んでいますし進化しているんですけどね。
私も義母が老人ホーム入所した時に
「お義母さん、淋しい思いをしてないかな?逢いに行こうか?」
なんて心配して老人ホームを訪ねると義母は老人ホームのリクレーションに夢中で『あんたら、また何しに来たん?そんなしょっちゅう来んでもええでぇ!』なんて言われてすこし複雑な気分になるくらいでした。
(時々はホームシックになり我々を困らせもしましたが・・(笑)

老人ホームを嫌がる親

『老人ホームは勘弁しておくれよ!ほかになんとかならないかねぇ?』

老人ホームに悩む娘

『まだ親を老人ホームに入れるのはちょっと早いかしら・・・?』

老人ホームに悩む息子

『かなり認知症も進んできて、もうひとり暮らしは難しいだろう?
 かといってうちで同居というのもできないし?』

でも、老人ホームはケアマネージャーさん任せではうまく見つからないんことも少なくないのです。、
一度、あなた自身でも老人ホームを探してみることをおすすめします。

親の老後についての話し合いの目的は「親の老人ホーム入居問題」に家族みんなを巻き込むことである

親の介護について家族みんなで話し合う目的は「親の老人ホーム入居問題」に家族みんなを巻き込むのが狙いです。
親自身や介護している子供だけでなく他の兄弟姉妹みなさんにも老人ホーム見学の同行もお願いしましょう。

他の兄弟姉妹への根回し?
これは親の老後を考える上で大変重要です。
いくら離れて暮らしている兄弟姉妹であってもとりあえず
一緒に決めた!
というスタンスをとらないといけません。
家族みんなで一緒に老人ホームのパンフレットも見て検討したり、現地の内覧もできればご一緒にしてもらいましょう。

親の老後の話し合いで『老人ホーム以外の答え』が導かれることもある

状況的に今の環境を変えることでもう少し在宅介護でも可能なら「老人ホーム以外の選択」が親の老後の話し合いで導かれることもあります。
それは親の呼び寄せで「子供との同居(近居)」という選択肢もあります。
あるいは介護の見返りとして「多めの遺産相続」という選択肢もあります。
※最近では子供が親の近くへ引っ越す場合も少なくありません。
※介護した人も介護しなかった人も遺産相続は同じだから介護もできないものです。
ただ、やはり親との同居にはちょっとためらる子供さんもたくさんいらっしゃいます。
(特に義理の関係である妻にとっては大きな負担)
それには「同居」ではなく「近居」もありですよね。ただ、それでもやはり子供の誰かに大きな親の介護負担が集中してしまいます。そんな無理がいつか爆発してしまいかねません。

それを避けるにはやはり「遺産相続の話」もきちんと道筋をつけておくべきなんですね。
こんな言葉があるのでご紹介しておきます。

「我慢」と「辛抱」

嫌なことをただ耐え忍ぶのが「我慢」
好きなことのために耐え忍ぶのが「辛抱」
我慢の中には不満がある
辛抱の中には希望がある
我慢はいずれ爆発する
辛抱はいずれ実る
我慢はしなくていい
辛抱をしよう

OK

嫌々させられる親の介護はただの『我慢』かもしれませ。
でも、それが少しでも報われる希望があるのならそれは『辛抱』に換えることができるかもしれませんね。
老人ホームには入れずに最期まで自分たちで介護する!
そんな決断をするなら、やっぱり遺産相続でそれなりのことを考えてもらわないとやってられませんよね。
でも、それって親や兄弟たちの了解を得るのは難しいですし、なかなかそんなことを主張するのもできません。
まして口約束だけではなんの法的効力もありません。
現実的には親の介護が限界になった時には老人ホームのことも真剣に考えてみてくださいね。

老人ホームを嫌がる親を施設に入れる手順はタイミングを逃さないこと

老人ホームを嫌がる親を施設に入れるにはタイミング

老人ホームを嫌がる親を施設に入れるにはタイミングを逃さないことです。
それは、老人ホームを親がその気になった時にそのままスムーズに老人ホーム入居を進めることが大事です。
その時になって
・どんな老人ホームに入れるか探し出す
・老人ホームの費用をどうするか>家族で話し合う
というのではタイミングを逃してしまいます。

例えば「親が入院したのなら退院と同時に老人ホームに入居させる」というのもよいかもしれません。
※病院と老人ホームの違いがわからないことも多い。
これがいったん実家に帰ってからでは、なかなか難しいくなるんです。

ですから、兄弟姉妹できちんと親の老人ホームについても話し合っておくことをしおすすめします。
・予め親を入れる老人ホームの目星をつけておく
・老人ホームの費用をどう捻出するか?決めておく。(親の財産管理・遺産相続で清算)
など家族で話し合っておきましょう。

なぜなら、転倒・骨折・入院・徘徊・認知症・鍋を焦がしてボヤ騒ぎ
親を老人ホームに入れるタイミングはある日突然やってくるからです。

老親が老人ホーム入居を嫌がる理由は施設の種類と特徴を理解していないから

老親が老人ホーム入居を嫌がる理由

夫婦で?親子で?老人ホームの話をすると途端に不機嫌になるのが高齢者というものです。
しかも元気ならともかく、
身体のどこかに不調があったり
大きな病気や怪我をした後であったり
初期の認知症であったり
するとなおさらです。
やはり老人ホームの話をするということは『自分の老い』や『病気・死』を認めることと同じに感じてしまいますからどうしてもその現実は受け入れ難いのも仕方ありません。
しかし、もはや在宅介護も限界で一人暮らしはさせられないような状況だと
「そろそろ老人ホームに入ってもらわないといけないかな?」
そんなことも頭をよぎりだした子供にとって老人ホームのことをしっかりと理解しておいてください。
そうしないと老人ホーム入居をあれほど嫌がっていた親を無理やり入所させたことに一生後悔するかもしれない?からです。

子供が親の老後を心配してアドバイスすると・・・

「わしのことは放っておいてくれ!
 子供のお前らの世話にはならん!
 いざとなったら老人ホームにでも入るさかい!」

これもきちんと老人ホームの種類や特徴を知らないから親だからこそ言える言葉でもあります。

果たして【その老人ホームは終の棲家】といえるのか?
という大きな間違いをするかもしれないのです。

老人ホームの種類や特徴もよく知らずに「いざとなったら老人ホームにでも入るから!」とは言わせません

おそらく多くの高齢者は老人ホームが「どんな所に?」「どんな種類の?」「費用はどれくらい?」かをご存知なくおしゃっていると思います。もししっかりとご理解されているんならとても「いざとなったら老人ホームにでも入るから」とかは簡単に言えないですよ。

老人ホームに入ると「すぐにボケる!」「早死にする?」は100%否定できない

あんなに元気だったお爺ちゃんお婆ちゃんが老人ホームに入った途端に「認知症が進んだ!」「亡くなってしまった?」という話はあなたも聞いたことがあるかもしれません。しかし私は「そんなの単なる噂ですから安心してください!」と断言はできません。悲しいですがそれも 現実です。

親が施設を嫌がる理由は「老人ホームのことをよく知らないから」

親が老人ホームを嫌がる理由は「老人ホームのことをよく知らないから」

老人ホーム選びは正直そんな簡単ではありません。それは徐々に老人ホーム自体が変化多様化してきているのが理由かもしれません。

  • 老人保健施設(通称:老健)
  • 特別養護ホーム(通称:特養)

は変化はあまり無いのですが

  • 介護付き有料老人ホーム
  • 住宅型有料老人ホーム
  • サービス付き高齢者住宅

など民間型有料老人ホームが少し変わってきたように感じます。

老人ホームの種類をご存知ですか?
実はひとくちに老人ホームといっても様々な種類があるんですね。
みなさん老人ホームを見かけたら一度きちんと看板を確認してくださいね。
そこにはちゃんと「介護付き老人ホーム」「住宅型老人ホーム」「サービス付き高齢者住宅」と記載されているはずです。
このタイプによって老人ホームのサービス提供の種類や内容も異なるのです。ただ、このあたりの線引きもだいぶ曖昧にはなりつつあり変化してきました。
「どう変わってきたのか?」の前にちょっとだけサラッと『老人ホームの種類』について目を通してみて下さい。

とにかく費用が安いのが公的介護施設

  1. 介護老人保健施設

    介護老人保健施設(通称:老健)

    費用:
    6~16万円(月額)
    入居一時金:
    不要
    厳密に介護老人保健施設を老人ホームに含めるか?には疑問もあるのですが誤解されている方も多いのでご紹介しておきます。
    介護老人保健施設は、脳梗塞など大きな病気で入院した病院などから退院を迫られた時に次の施設として紹介されることが多いと思います。
    ここでは短期的なリハビリが主な目的です。自宅復帰や有料老人ホームや特別養護老人ホームのつなぎ役としての中間施設の位置づけと考えておきましょう。(そういう意味では老人ホームとはいえませんが誤解されている方がどれだけ多いことか?)
    介護保険による施設サービスのひとつで、通称「老健(ろうけん)」と呼ばれています。
    病状は安定しているものの退院してすぐに自宅へ戻るのには不安があるような方が利用するいわば「病院」と「自宅」or「老人ホーム」の中間的な役割です。
    基本的に在宅での生活に戻るためが目的ですので入所期間は3ヵ月から半年、長くても1年未満となっています。
    その間に「自宅へ戻る」か「老人ホームなどの介護施設に入所する」かを見極めて決断しなければいけません。
    「もう在宅での生活が困難だ!」という場合には有料老人ホームへの転居か特別養護老人ホームへの待機場所となるのですが、次にご説明する特別養護老人ホームには空き待ちの入居待機者が多くすぐには入れるとは限らないのでご注意してください。

    介護老人保健施設の入所期間はあっという間に終わる

    実は恥ずかしながら私も誤解していたひとりです。
    当時は私も介護のことなどに関心は無く知識も乏しいものでした。そんな時に突然母が脳梗塞で倒れてしまいました。
    脳梗塞で倒れた母が入院した病院から紹介された介護老人保健施設。実家からも近くきれいな施設だったので「このまま、ずっと居させてもらえるもの?」と安心していました。
    しかし三ヶ月を目前にして突然「自宅に帰られますか?それともどこか別の介護施設に移られますか?退所日が迫っているのですぐに決めてください!」と言われて慌てふためきました。
    そこからすぐに近くの老人ホームを慌てて調べだしたのですが・・・・。

  2. 特別養護老人ホーム

    特別養護老人ホーム(通称:特養)

    費用の目安:
    5~15万円円(月額)
    入居一時金:
    不要

    一般的に「老人ホーム」といえばみなさんこの特別養護老人ホーム(特養)をイメージされることと思います。
    それくらい人気があるのですが、それはなによりも費用の安さです。入居一時金もありません。
    しかし入居に関しては経済的にも要介護度でも自宅での介護が困難な方が優先されるということを知っておいてください。
    各特養では入所希望待機者が数百人も抱えているところも珍しくはありません。「入りたくても入れない?」というのがこの特別養護老人ホームなんです。

    特別養護老人ホームへの入所は必ずしも申込順ではありません

    特別養護老人ホームに空きが出た場合、入居希望者を対象に特養側で受入れの為に入所会議が開かれます。
    その方の「緊急性」「要介護度」などを総合的に判断して入所者を決めます。
    ですので「独居」「要介護度の高い方」が優先されることも多く、必ずしも申し込み順ではありません。
    (公的な施設ゆえに様々なコネクションを使った裏口入所も正直見受けられることもあります。)
    特別養護老人ホームに入所申し込みをして何年も待っている?という方も少なくありません。
    ですので、
    ・場所を限定せず複数の特養に申し込む
    ・定期的に特養の空き状況を確認して(ケアマネージャーor自ら)、特養側に現在の状況を的確に伝えておく(ケアマネージャーも忘れている事も多いし、要介護度が上がればそれもすぐに伝える。)
    ことも大事です。特養に空きが出るときは突然ですし、その時に入所会議で選ばれるためには日頃のコミュニケーションが重要です。

現実的な老人ホームの選択肢である民間型介護施設

とにかく入りたくても入れないのが特別養護老人ホームですが、事態は一刻を争うことあります。
「もうこのまま在宅介護は無理」「入院した病院から退院を迫られている!」といった切羽詰まった状況では特養以外の選択肢を考えなくてはいけません。
現実的な老人ホーム探しではやはり民間型老人ホームとなるでしょう。
しかし、この民間型老人ホームもさまざまな種類やありそれぞれに特徴や長所短所があるんですね。

  1. 介護付き有料老人ホーム

    介護付き有料老人ホーム

    費用の目安:
    15万円~30万円(月額)
    入居一時金:
    0~数千万円

    大きな特徴は「その介護施設内で介護保険サービスが受けられる」ということです。
    次に述べる「住宅型老人ホーム」「サービス付き高齢者住宅」では介護保険サービスは原則的には外部に委託します。
    その場合は予めどんな介護サービスを受けるか?予め決めておかないといけないので突発的な介護サービスは受けることが難しいです。
    その点、介護付き有料老人ホームは施設内で介護サービスを提供するのでフレキシブルな介護サービス提供ができます。
    わかりやすくいうと介護サービスを食べ放題プランでいくか?メニューで単品注文していくか?というイメージですかね。
    この介護付き有料老人ホームの経営母体は病院・医療系のことが多く、医療体制が整っており医療依存度の高い方が多く入居されます。
    「住宅型有料老人ホーム」「サービス付き高齢者住宅」ではどんな介護保険サービスをどれだけ利用したか?で費用が決まりますが、この「介護付き有料老人ホーム」ではどれだけ介護保険サービスを利用しても毎月の費用は定額です。ですから要介護度の高い方には有利ですし反対に要介護度の低い方には割高になってしまいます。

  2. 住宅型有料老人ホーム

    住宅型有料老人ホーム

    費用の目安:
    15万円~30万円+介護保険自己負担分(月額)
    入居一時金:
    0円~数千万円

    前記の介護付き老人ホームと異なり原則自ら介護保険の介護サービスを提供せず外部に委託する有料老人ホームです。
    入所者に介護が必要となった場合、入居者自身の選択により訪問介護事業所等から居宅系介護保険サービスを利用しながら生活を継続する形となります。
    ただ現実には訪問居宅介護事業者がすぐ隣接していたり(形式上は別々)と提携介護事業者があったりすることが多いです。

  3. サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

    サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

    費用の目安:
    9万円~数十万円+食費+介護自己負担分(月額)
    敷金:
    0円~数千万円 

    単身・夫婦に限らず高齢者世帯が安心して居住できる賃貸等の住まいとして国土交通省が所管する「高齢者住まい法」の改正により、平成23年10月から登録がスタートしました。
    ※詳細は国土交通省住宅:サービス付き高齢者向け住宅のページへ

    【設備】
    〇各専用部分の床面積は、原則25㎡以上 (ただし、居間、食堂、台所そのほかの住宅部分が高齢者が共同して利用するため十分な面積を有する場合は18㎡以上)
    〇各専用部分に、台所、水洗便所、収納設備、洗面設備、浴室を備えたものであること (ただし、共用部分に共同して利用するため適切な台所、収納設備または浴室を備えることにより、各戸に備える場合と同等以上の居住環境が確保される場合は、各戸に台所、収納設備または浴室を備えずとも可)
    〇バリアフリー構造であること
    【サービス】
    〇少なくとも、安否確認サービスと生活相談サービスを提供( 社会福祉法人、医療法人、指定居宅サービス事業所等の職員または医師、看護師、介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員、ヘルパー2級以上の資格を有するものが少なくとも日中常駐し、サービスを提供する。常駐しない時間帯は、緊急通報システムにより対応)

介護付きは「病院」住宅型は「寮」サ高住は「賃貸マンション」

「特別養護老人ホーム」などの公的介護施設はどうしても料金・サービス内容は画一的でありあまり各施設間に特色はないのです。それに比べて民間型介護施設はそれこそバラエティに富んでいます。またそのグレードや費用もピンからキリまでありますし各民間型老人ホームもその特徴を出そうと積極的に経営されています。
わかりにくい老人ホームの種類・特徴ですが私はこんな風に捉えています。
介護付き有料老人ホーム・・・「病院の延長」
住宅型有料老人ホーム・・・・「食事まかない付きの寮」
サービス付き高齢者住宅・・・「賃貸マンション」
こんな風に捉えてみると違いがわかりやすいのではないでしょうか?
ですから入る高齢者の方も
介護付き有料老人ホーム・・・介護度 高
住宅型有料老人ホーム・・・・介護度 中
サービス付き高齢者住宅・・・介護度 低
と考えてもよいかも知れなかったのですが・・・

『えっ?これがサービス付き高齢者住宅??住宅型有料老人ホーム?』

たくさんの老人ホームに出入りする私ですが最近特に感じることが『えっ?ここって「住宅型老人ホームですよね?」「サービス付き高齢者住宅ですよね?」ちょっと雰囲気が違うなぁ?』と違和感を覚えることです。
この違和感は特に低価格帯の老人ホームによく感じます。

どこの有料老人ホームも要介護度の高い高齢者を囲い込んでいる?

実は老人ホーム業界も厳しい生き残りをかけた戦国時代なんです。
老人ホーム経営会社の倒産や経営不振の老人ホーム会社のM&Aは日常茶飯事なんです。
ただそれは経営母体が変わっただけで名前も変えずに存続していることも多く外部の方にはなかなかわかりません。
どこの老人ホームも経営は苦しいのも現実ですし慢性的に空き室や人手不足で悩んでいますから仕方ないかもしれません。

「低価格帯」「要介護度の高い方の受入」路線に変更した老人ホームも多い


今の不景気ではなかなか高額な老人ホームの費用が払える高齢者を抱えたご家族が少ないせいか老人ホームも空室に頭を悩ませ始めました。
以前は入居時に必要だった入居一時金をゼロにしたり毎月の費用もぐんと値下げした「低価格路線」に転換した老人ホームが増えました。
そのためか「要介護度の高い方の受入」にどんどんシフトしていっているように感じます。
毎月の利用料も安くなり入居一時金ゼロという老人ホームも一気に増えたということは、簡単に考えれば『利用者にとって非常によいではないか』のように見えますが必ずしも良いとは思えないのが私の正直な感想です。

今はどこの有料老人ホームも「認知症」「要介護度の高い高齢者」を積極的に受入をしていますし以前は積極的には対応してこなかった「住宅型有料老人ホーム」や「サービス付き高齢者住宅」でも「看取り(ターミナルケア」まで対応している介護施設さんも多いです。
「うちは看護師が待機しています」と医療体制をアピールする「住宅型有料老人ホーム」や「サービス付き高齢者住宅」も多いです。
(本当に常駐かは疑問が残ります)要介護度の高い高齢者の方ほど介護報酬も多くなりますし介護職員の負担も小さい?ことから老人ホーム経営的には儲かるということも理由のひとつかもしれません。

低価格設定で介護の『質』は保てるのか?

今はどこの介護施設も深刻な人手不足です。次から次へと辞めていく介護職員に頭を痛めています。しかも低価格設定の老人ホームほど経営的に限られた介護スタッフで業務をまわさないといけません。
その無理が介護職員さんの負担を大きくしています。
それがまた悪循環になっていくのかもしれません。
この離職率は老人ホームによってかなり差があるようで介護職員の入れ替わり率も良い老人ホームかどうかの指標にもなります。
毎日のようにニュースなどで「高齢者虐待」が報道されていますが介護の現場を知っている私には複雑な心境です。

【こんな老人ホームには親を入れたくない】

それくらい介護の現場は大変なことは理解している私です。
やはりそれなりの価格帯の老人ホームであればあるほど介護スタッフさんの対応も余裕があって優しいと感じるのは私だけでしょうか?
親を入れる老人ホームの費用の捻出には、家族みんなで知恵を捻出してみてください。
時には実家の売却も考えなければいけません。

【実家の相場が簡単にわかる】
親の老人ホーム費用捻出のために実家の売却価格を知っておくことは大切です。
おすすめの不動産査定サイトは「イエウール」さんです。
イエウール

まだまだ元気な要介護度の低い高齢者には居心地が悪い老人ホームもある

重度の認知症や身体の不自由な高齢者ばかりの老人ホーム

ふと周りを見渡すと「認知症が進んでしまった方」や「お身体が不自由な方」「そろそろお迎えが来てもおかしくない方」ばかり入居している老人ホームが増えてきたような気がします。
それが本来まだまだ元気なアクティブシニアのための施設である「住宅型老人ホーム」「サービス付き高齢者住宅」であってもです。
脳梗塞で身体の麻痺があるため在宅介護が難しいが頭はしっかりしている?
認知症がまだ初期段階である方?(正常な判断もできる時もある)
そんな方には少々居心地が悪い老人ホームの場合があります。
せっかく入った老人ホームでもわずか数ヶ月いや数日でご退去ということもよくある話です。

施設を嫌がる親だからこそ「慌てて探さない!値段だけで選ばない!」

老人ホーム入所を嫌がる親だからこそ「慌てて探さない!値段だけで選ばない!

高齢者にとって老人ホームは自ら望んで入りたいものではありませんし老人ホームへの入所を痛がるのも当然です。
いくら素敵な老人ホームであっても住み慣れた我が家には勝てません。
ましてそこは共同生活ですし良い意味でも悪い意味でも規則正しい生活でわがままは通りません。
だから老人ホーム選びは慎重になって決断して欲しいのです。

ええ、わかります。
よ~くわかります。
いまの子供のあなたがそんな悠長なことは言ってられない!背に腹を変えられない状況にあることは私もよく理解できます。
それでもやっぱり「老人ホーム選びはくれぐれも慎重になって欲しい!」と考えている私です。

「もう親には施設に入ってもらうしかない!と簡単に決めつけないで下さい!」

「もう親には老人ホームに入ってもらうしかない!と簡単に決めつけないで下さい!」

実家に帰れば「どのお鍋も真っ黒け?」「片付けても片付けてもすぐにゴミだらけ?」「もう同じ話を何度も何度も繰り返して言ってきてうんざり?」そんなあなたはいよいよこう考えるかもしれません。
『もう老人ホームに入ってもらうしかないかなぁ』
でも、それで後々後悔しませんか?

「老人ホーム」以外でも「親の呼び寄せ」「同居」「親の住み替え」もなどいろいろな選択肢も考えることはできませんか?
どんなに素敵な老人ホームでもやはり我が家以上に勝るものではありません。
老人ホームは頑なに拒む親でも引越しなら納得してもらえるかもしれませんよ。

でも「いつかは老人ホーム?」はやはりそう決断せざるおえない時が必ずやってきます。
でもその時が『今』なのか?慎重に決断しなければいけません。
そしてもうひとつ大事なのは『その老人ホームで良いのか?』という決断です。
やはり「綺麗な施設」「いつでも気軽に会いに行ける交通至便な立地」「手厚い介護」を望むとなるとそれなりの費用も覚悟しないといけません。
そのさじ加減も難しいのですね。

「値段だけで老人ホームを選ばないで下さい!」

老人ホームに親を入れた途端に認知症が進んだり、またすぐにお亡くなりにでもなってしまったとしたら
「あんな老人ホームになんかいれなきゃよかった・・・?」
とずっと後悔し続けるかも知れません。

親との別れはいつかは必ず来ます。いつかその時がやってきても
「精一杯のことはやったからこれでよかったんだ・・・」
と自分に納得させる意味でも慎重に決断して欲しいのです。

素敵な老人ホームがどうか見つかりますように心からお祈りしています。
そして、「無理なものは無理」という親の介護の現実から目を背けないでくださいね。
あなたはもう十分に頑張ったんだから親を施設に入れることは仕方のないことなんです。