「親を捨てる?なんて親不幸なことを言うんだ!」
とお叱りを受けるかもしれません。
でも、それって本当の介護の大変さや辛さがわかっていないからではないでしょうか?
認知症の親の介護で、こんな「悟りの境地」にまで辿り着く人なんて少数派です。
それにこの方の場合は、親の介護に専念できる環境だからこそできた芸当だと思います、
自分の家庭もあって、さらにこんな親の介護だなんて、普通の人にはできません。
多くの方は、「昼夜逆転」「徘徊」「泥棒呼ばわり」で身も心もボロボロになっていきます。
そんな段階にまでなると、もう親子関係がスタスタになってしまいます。
下手をすれば、最悪の虐待や介護している方も精神を病んでしまうことさえあるのです。
親を捨てる覚悟とは
「親を捨てる覚悟」とは「おずれ親に老人ホームに入ってもらう覚悟」のことです。
実はこれって子供からすれば相当辛い決断なんです。
なぜなら
・親は誰も老人ホームになんか入りたくない
・子供も親を老人ホームに入れるのには罪悪感がある
からです。
親は誰も老人ホームには入りたがらない
親が老人ホームに入りたがらないのには理由があります。
- 住み慣れた自宅で生活を続けたい
親が施設に入りたがらない最も一般的な理由は、「住み慣れた自宅で生活を続けたいから」です1。自宅には多くの思い出が詰まっており、その環境を離れることは大きな決断となります。 - 他人の世話になりたくない
「施設で他人の世話になるのは嫌だから」という理由もあります1。自尊心を保ちたいという気持ちから、他人に介護されることに抵抗を感じる人もいます。 - 他人との共同生活をしたくない
他人との共同生活をしたくない」という理由もあります1。新しい環境や人間関係への適応は不安を引き起こすことがあります。 - 老人ホームに悪いイメージがある
老人ホームに対して暗い、閉鎖的、または不自由なイメージを持っている場合もあります。 - 家族に介護してもらいたい思いが強い
介護は家族が行うべき」とする従来型の価値観で入居を拒否していることもあります。
これらの理由から、親が老人ホームに入居することを嫌がる場合が多いのです。
子供も親を老人ホームに入れるのには大きな罪悪感がある
子供が親を老人ホームに入れることに罪悪感を感じるのにも理由があります。
- 親を捨てる気持ちになる
親を介護施設に入所させる状況が、親を捨てる感覚になり罪悪感を感じる方がいます。「子どもが親の介護をする」が未だに根強く意識として残ってしまっているのが理由の一つとしてあげられます。 - 他の兄弟たちなど周囲から反対された
自分と親が施設への入所を納得していても、周囲から反対される場合もあります。
「施設に入れられてかわいそう」
「家で過ごさせてあげたらいいのに」
などと言われると、施設に入れる自分に非がある感覚になってしまいます。 - 親が施設入所を拒否した
高齢者の健康に関する意識調査によると、自宅で介護を希望している方は、4割以上をしめています。親が自宅で余生を過ごしたいと希望していると、施設へ入れるのに罪悪感が芽生えてしまいます。
これらの老人ホームに親を入れる時の子供の罪悪感は、子供たちが親を大切に思っている証拠です。
しかし、介護は専門的な知識や技術を必要とするため、プロの手に任せることで親の生活の質が向上することもあります。
そのため、罪悪感を感じつつも最善の選択をすることが大切です。
親を捨てるのは介護が限界を超えた時
一生懸命に献身的介護をしていても、それにも限界があります。
在宅での介護が限界になった時に老人ホームへの入所を考えなければいけません。
それにはこんな理由があります。
- 介護者の体力や精神的負担を軽減するため
- 介護を受ける方の安全や健康を守るため
- 介護を受ける方の生活の質を向上させるため
介護者の体力や精神的負担を軽減するため
在宅介護は、介護者にとって体力的にも精神的にも大きな負担となります
特に、介護を受ける親の状態が重い場合や、介護者自身が高齢や病気などで体力的に余裕がない場合は、介護を続けることが難しいからです。
老人ホームに入所することで、介護者は介護の負担から解放され、自分の生活や仕事などに専念することができます。また、介護者が体調を崩してしまうと、介護を受ける方も不安や孤独を感じてしまう可能性があります。
介護を受ける方の安全や健康を守るため
在宅介護では、介護者が介護を受ける方の安全や健康を常に確認しなければなりません。
しかし、介護者の体力や精神的な負担が大きい場合、介護が十分に行き届かず、介護を受ける方が転倒や誤嚥などの事故に遭ってしまう可能性があります。
老人ホームでは、介護のプロが24時間体制で介護を受ける方をサポートします。そのため、介護を受ける方の安全や健康をより確実に守ることができます。
介護を受ける方の生活の質を向上させるため
在宅介護では、介護を受ける方の生活の質を維持することは難しい場合も少なくありません。
介護を受ける親の状態によっては、食事や入浴、排泄などの日常生活の動作を介助しなければなりません。
また、介護を受ける親の認知症が進行した場合は、徘徊や暴力などの行動をコントロールすることも必要になります。
認知症の親を捨てるということは悪いことではない
「認知症の親を捨てる」ということは「認知症の親の世話を介護のプロに手に任せる」ということです。
もちろん軽い程度の認知症ならば、できるだけ自宅で過ごさせてあげたいものです。
しかし、認知症は意外とあっという間に進行してしまいます。
認知症の親の介護は、家族や他の兄弟たちの協力は必須です。
しかし、それもいずれ限界がやってきます。
もしも「もう認知症の親の介護を私たちでみるのはもう無理だ」と感じた時には、親を捨てる覚悟で老人ホームに入ってもらうしかないのですy。
認知症の親はみんな毒親になってしまうけど
とても辛い現実ですが、認知症になってしまった親はもう昔の親ではなくなってしまいます。
認知症の親は、みんな毒親と化します。
急に怒り出したり
泥棒呼ばわりしたり
時には暴力をふるってくることさえあります。
だからこそ、認知症hの親の介護はもう家族ではできないのです。
ただ、そんな時に見て欲し動画があります。
それは、ちょっと前の宅配寿司の「銀のさら」のCM動画です。
これを観れば、毒親と化した認知症の親でも許せる気持にもなれるかもっしれません。
認知症の介護はプロに任せるべき
高齢者の介護の中でも、特に認知症の介護はプロに任せるべきだと思います。
その理由はいくつかあります。
- 専門的な知識と技術
認知症の状態に応じた適切なケアを提供するためには、専門的な知識と技術が必要です3。例えば、食事の提供や体位の変更など、日常的なケアでも誤った方法をとると、誤嚥性肺炎や転倒・骨折などのリスクがあります。 - 自己の生活の維持
介護は時間と労力を必要とします。自分自身の生活や仕事を犠牲にすることなく、親のケアを行うことができます。 - ストレスの軽減
介護は精神的にも負担が大きいです。プロに任せることで、そのストレスを軽減することができます。 - 適切なケアの提供
認知症の人が自分自身で何かをする能力を引き出すためには、適切なアプローチが必要です3。プロはそのようなアプローチを提供することができます。
これらの理由から、認知症の親の介護はプロに任せることも考えるべきです。
他人だからできる認知症の介護
老人ホームでの認知症の親の介護は、しょせん他人の手による介護です。
しかし、だからこそそれが良いことといえます。
なぜなら、子供など家族が行う認知症の介護は腹が立ってしまうのは仕方ないことだからです。
凛とした昔のしっかりとした親の姿を知っているからこそ、認知症になってしまった親の介護ほど辛いものはありません。
だからこそ、きつく当たってしまうのも家族による認知症の親の介護なんです。
しかし、老人ホームでは良い意味でも悪い意味でも他人が行う介護です。
介護pのプロが仕事として、認知症の親の世話をしてくれます。
認知症の人の介護は仕事だからこそできる介護でもあります。
親の捨てる罪滅ぼしは少しでも素敵な老人ホームを探してあげること
いずれ親の介護で限界を超えた時に、親を捨てる覚悟で老人ホームに入ってもらわなければなりません。
これは親にも子供にも大変辛い決断です。
だからこそ、少しでも快適な老人ホームを選ばなければなりません。
しかしし、これが結構難しいのです。
ケアマネ任せでは頼りにならないのです。
なぜなら、老人ホームのことをよく知らないケアマネはとても多いからです。
限られた予算の中で、どんな老人ホームがあるのか?
老人ホームの場所は気軽に会いに行ける場所か?
どんな介護サービスを提供sh字ているのか?
いろいろと調べなければならないことはたくさんあります。
しかし、それは残された家族が親を捨てることへのせめてもの罪滅ぼしの意味もあります。
ケアマネ任せにせず、子供たちでも自らいろいろと調べてみてください。