ですので親の介護はしたくないといっても、法律的には親の介護放棄はできません。
しかし、できない!したくない!親の介護ならば
①他の兄弟姉妹や親族に任せる
②親の住んでいる地域包括支援センターに相談する
③老人ホームへの入所させる
しかありません。
「あなたの親なんだから」
親の介護をしない子供に世間は白い目で見るかもしれません。
でも、世の中にはいろんな親がいます。
確かにろくでもない子供もたくさんいますが、それと同じくらいろくでもない毒親もいます。
子供の頃にきちんとした愛情をもって育ててくれていたのなら「親の介護なんてしたくない!」なんて思わないはずです。
でも高齢になって弱ってきた親を「介護したくない」と考えてしまうのはそれなりの理由や事情があるはずです。
・愛情をもって接してくれなかった
・子供の私の存在を否定ばかりしていた
・親自身が自分勝手なことばかりしてきて、家庭や子育てをかえりみなかった
・なにかあれば子供に金の無心や借金の肩代わりをさせられてきた
そんないびつな親子関係(毒親)では介護したくないと思っても仕方ありません。
しかし、世間の目は「子供が親の介護するのは当たり前」という風潮が未だにあります。
だからこそ
介護放棄は罪なんですか?
介護したくない理由は誰にでもあるのに頑張れだなんて?
という悲痛な叫びもあります。
介護したくない親の介護から逃げるには、やはり「老人ホームに入ってもらう」ということも選択肢に入れてもいいと思います。
ある意味、「今までの受けてきた仕打ちを考えたら、それも親の自業自得」」と言えるのではないでしょうか?
親を老人ホームに入れたいがお金がない・・・ そんな深刻な事情の方も少なくありません。 どうしてもやむおえないい事情がある場合は「役所の高齢者福祉課」「地域包括支援センター」や「老人ホーム紹介会社」などに相談してみましょう …
親の介護を拒否したらどうなる?
子供が高齢の親の介護をしないとどうなるのでしょうか。
子供が親の介護を拒否して介護をしないとすると
①「保護責任者遺棄罪」
※保護責任者遺棄罪とは、扶助が必要な人物を置き去りにする犯罪
②「保護責任者遺棄致死罪、保護責任者遺棄致傷罪」
の罪に問われてしまう可能性があります。
しかし、世の中にはさまざまな親子関係があり、それぞれに個別の事情や理由があって「親の介護はしない」という子供はたくさんいます。
絶縁・毒親の介護拒否したらどうなる?法律では介護義務はあるの?
介護したくない絶縁・毒親の介護拒否したら法的にどうなる?
と聞かれたら、法律では下記のようになっています。
乳幼児や高齢者、病人、障がい者などを保護する責任のある人が、こうした義務を放棄した場合には3月以上5年未満の懲役が科せられることがあります。
例)寝たきりの親に食事や排せつなどが自宅で行われず、自宅で亡くなった事件で同居していた娘が保護責任者遺棄罪に問われた。(娘に実刑判決|懲役6年)
高齢の親に介護が必要でそれがなければ生きてはいけない?ことを知りながらそれを放置したものは罪に問われる可能性があります。※刑法218条「保護責任者遺棄罪」
このように特別な事情でもない限り介護放棄した場合には罪に問われる可能性もあります。
確かに介護を放棄することは決して正しいとはいえないことはわかりますが、介護放棄する!介護したくない!という方にもそれなりの理由や事情があるのです。
絶縁・毒親の介護はしたくない!だから介護拒否という方法はないのか?
世の中には「毒親」と呼ばれる
・子供に悪影響を及ぼす親
・子供が厄介に感じる親
・子供の人生をすべて支配してきた親
という親もたくさん存在します。
そんな毒親から子供は成人して結婚や独立でやっと解放されるのです。
大きな距離ができたからこそ、なんとか親子という体裁を整えることが可能になるのでしょう。
結婚・独立を機に絶縁する毒親と子供もたくさんいます。
しかし、それも永遠には続きません。
毒親も高齢になり、介護が必要になった時に子供にS・O・Sを求めてきます。
その時にはもう毒親は「自分自身が子供になにをしてきたか?」なんてとうに忘れています。
たとえ絶縁していたとしても直接的にしろ間接的にしろ平気で助けを求めてきます。
しかし、毒親の子供はたとえ自分の親であっても素直に親の介護はできないものです。
そんな介護放棄をする子供に、毒親自身も悪態をつくでしょう。
世間の目も「この親不孝者が!」と冷たい視線を送るでしょう。
でも、それも仕方がないのです。
生理的に嫌いで憎い親でも子供は介護しなければいけないのか?
全ての家庭で良好な親子関係が築けているか?
それは、必ずしもそうともいえないのが真実ではないでしょうか?
親が、今まで自分のしたい放題!自分勝手な暮らしをしてきて
・身体が不自由になったから・・・
・介護が必要になったから・・・
と子供に介護を押し付けてきても
「子供はそんな親の介護なんてしたくない!」
そんな考えをもつ子供は、親不孝者なのでしょうか?
子供は親を選べない
私に老人ホームのご相談をされてきた中にはこんな方もいました。
■父を生前からいじめていた母
夫婦仲も悪く喧嘩ばかり
子供の目から見ても、そんな母の態度をひどいと感じている。
■まったく掃除もせず、ごみも放置するだらしない母
(家の中は足の踏み場もないゴミ屋敷になっている)
昔の小さい子供の時から、
そんな母を好きにになれない?愛することができない?
そんな母だから介護する気持ちも萎えてしまう。
まして、自分たちの家(子供と二世帯住宅)に引き取って一緒に暮らすなどはできない!
それも至極当然な気持ちではないでしょうか。
嫌いな親の介護をしたくないのはあなただけではありません
今までの親子間家を考えれば嫌いな親の介護をする自信がない。
かといって老人ホームなどの介護施設に母を入れるのには罪悪感もある。
またまわりの目というか世間体もある。
そんな葛藤のある子供さんたちからよくご相談もあります。
介護はいままでの親子関係に影響されてしまう
こんな相続に関わる因果な商売をしている私が、よく経験するのは
ろくでもない子供もいるけれど
ろくでもない親もいる!
という現実です。
そのため、生理的に自分の親を愛せない・・・?
現実に、そんな子供の悩みもあるのです。
今回のお悩みのケースでも
親の介護をする現実が迫りきた時に
果たして献身的にその親の介護ができるのだろうか?
という難しいテーマです。
虐待を受けてきた子供から介護の相談を受けたこともあります
そんな虐待を受けてきた子供にとって果たして親の介護をすることが当たり前にできることなのでしょうか?
世間では、
「親の面倒もみないなんて、なんて親不孝な子供だ!」
と後ろ指を差されることもあります。
でも、親の介護をしたくない子供は大変な精神的苦痛をしいることもあります。
高齢者の虐待に発展してしまうこともあります
さびしい想いをしているご老人からご相談を受けたこともあります。
そこで子供にお話を伺うと、
とても子供を責めることなどできない過去の経緯もあった
そんなこともありました。
また、高齢者の虐待も社会問題化していますが、
必ずしも高齢者が被害者であるとは限らないように感じることもありました。
毒親が高齢で身体が不自由になって初めてわかる子供のありがたさだがもう遅い?
子供のことを顧みない親もたくさん世の中にはいます。
そんな人たちが、
子供から献身的な介護を受けられない
と訴えられてもときに自業自得のように感じるケースも決して珍しくないのです。
舅・姑など義両親の介護をしない方法は離婚しかないのか?夫に介護の苦労はわからない
嫁と姑、親子とはいっても所詮は義理の関係です。
嫁にとって義両親(舅・姑)の介護は大変な苦労です。
それは昼間 会社に行っている夫にはわからないことも多いです。
いや、わかってはいてもあえて「見て見ぬふり」をしているかもしれません。
自分の兄弟にいい顔をするために嫁の犠牲には無頓着な夫も多いのです。
そんな嫁の義両親に対する苦労に報いてあげられるのは遺産相続でしかありません。
しかし、それは夫にとっては開けてはならないパンドラの箱でもあります。
まだ親が生きているうちに相続の話をするのはタブーなのです。
しかし、現実にはそれが仇(あだ)となることも少なくないのです。
義両親の介護に嫁が犠牲にならなくていい
義両親の介護に嫁が犠牲にならなくていい!
私はそう考えています。
でも、できる範囲で嫁も義両親の介護はすべきだとも考えています。
大事なあなたの夫を産んで育ててくれた具両親です。
できる範囲で十分です。
なぜなら介護は長期戦もマラソンです。
1ヶ月や2ヶ月で終わるものじゃないのです。
だからこそ、義両親の介護に嫁が犠牲にならなくていいんです。
なぜなら子供には子供の人生があります。
子供には子供の家庭があります。
それに大きな悪影響を与えてまで義両親の介護はしないでもいいのではないでしょうか?
確かに義両親の面倒をみないのは嫁失格とまわりから言われるかもしれません。
でも、無理なものは無理。
この現実は変えようがありません。
そのことを「どうにかしよう」とするから、みんなおかしくなっちゃうんです。
義両親の面倒は見たくない!介護したくないから離婚
熟年離婚の大きな原因に
介護離婚
があります。
介護の大変さをあまり理解していない世の夫は少なくありません。
また「嫁が義両親の介護をすることは当たり前」と考えている夫も多いです。
嫁が義両親の介護に疲れ果て、ついには離婚を申し出る?
その時にはすでに夫婦関係も冷え切っていて修復不可能なこともあります。
しかも、今は超高齢化社会です。
姑より夫の方が先に亡くなることもあります。
絶縁・毒親の介護をしない方法は老人ホーム(介護施設)に任せるしかない
私はきれいごとは言いません。
今のギクシャクした親子関係は今までの経緯や事情があるからそう簡単に関係修復できるものではないと思っているからです。
誰もマザー・テレサやイエス・キリストのように悟りを持てるわけではないのです。
まだまだ親を老人ホームなど介護施設に入れることに罪悪感を感じる子供も多いです。
しかし、結論は
「無理なものは無理」
「できない!したくない!親の介護は施設に任せる」
というこどなんですね、
精神的に介護したくても介護できないものをなんとかすることはできないのです。
こじれたままの親子関係の方も多いと思います。
そんな人たちこそ、
早い時期に
その嫌いな親の老後をどうするか?
言い換えれば
嫌いな親の介護の負担をできるだけ少なくするために「お金の準備を考えておく」必要があるということです。
いずれ時限爆弾のようにあなたにしたくない親の介護が襲い掛かってきます。
その時に
嫌々でも?喧嘩をしっぱなしでも?悪態をつかれ続けても?介護したくない親の介護をするか?
あるいは
手厚い介護をしてくれる老人ホームに入ってもらうか?
二者択一の究極の辛い決断を迫られます。
ズバリ言わせていただければ
そこそこ高い老人ホーム(大阪なら毎月20万円以上)はそれこそ手厚い介護サービスをしてくれます。
安い老人ホーム(大阪なら毎月15万円以下)はやはりそれなりの介護サービスです。
介護したくない親でも親は親
だからこそ、自分では介護したくない親の介護をしない罪悪感を「お金で解決する」という選択もあってもいいと私は考えていますし、ならば最善の対策(親の老後資金確保)を考えないといけません。
親の介護したくないなら、たとえ相続する遺産が少なくなってもいい!
私は
「子供に介護の負担をかけないために高齢者は早めに実家を売却して引っ越しをすることも考えたほうがよいのでは?」
とも感じています。
★ぎりぎりまで自宅(といっても今の不便ない家ではない)で
★いざとなったら手厚い介護をしてくれる老人ホームへ
これしか嫌いな親の介護を解決する方法はないのではないでしょうか?
嫌いな親でも適度な距離で離れていればお互いに余裕ができて優しくなれます。
ひっつきすぎるからやっぱりギクシャクしてしまうのが親子関係なんです。
子供からみた親はどういう風に感じているのだろう?
親からみた子供はどういう風に感じているのだろう?
一度、親の立場の視点から今の親子関係を見つめなおしててみませんか?
きっと
親の視点
子供の視点
では大きな考え方の違いもあると思います。
確かに時代の流れで親と子供のあり方も変化してきています。
親の当たり前
子供の当たり前
かなり食い違いもあるものですよ!
「介護したくない!介護できない!」なら親の老後の住まいのことも考えてみてくださいね。
とにかく『親の介護しない方法』は選択肢を増やしておくことが大事
『親の介護しない方法』を探すのならば、とにかく現実を直視しなければなりません。
親の介護しない方法の選択肢は
・老人ホーム(介護を誰かに任す)
・近居(必要最小限の介護サポート)
・絶縁
どれも簡単なことではないことも事実。
だからこそ
・どんな老人ホームがあるのか?それにはいくらかかるのか?
・できるだけ介護をしないためには親の老後の住まいはどうすれないいのか?
・親を捨てる覚悟はあるか?
親の介護しない方法を探すなら現実的な解決策を探さなければなにも始まりません。
どうか目を背けずに立ち向かっていってください。
ただ「介護したくない」と嘆いているだけではなにも変わりません
親を老人ホームに入れたいがお金がない・・・ そんな深刻な事情の方も少なくありません。 どうしてもやむおえないい事情がある場合は「役所の高齢者福祉課」「地域包括支援センター」や「老人ホーム紹介会社」などに相談してみましょう …