
脳梗塞や持病の悪化で入院
転倒による骨折
などなど高齢になった義両親に介護が必要になるのはいつも突然です。
そこで白羽の矢を立てられるのはいつも長男の嫁かもしれません。
他の義理の兄弟姉妹たちは「長男の嫁なら義両親の介護するのが当然」という前提で話を進めていきます。
それを頼りない長男であるあなたの夫も黙って聞いているのには腹が立ちますよね。
そこで、たとえ長男の嫁であっても「義両親の介護の断り方」も知っておきましょう。
- 夫から断ってもらう
- 丁寧に断る
- 具体的な理由を挙げて断る
- 代替案を提案して断る
- 介護するだけの条件を付ける
- 義兄弟姉妹を逃がさないで巻き込む
- 嫁による介護の限界がきた時の対処を決めておく
義両親の介護の断り方
「義両親の介護の断り方」には、いくつかポイントがあります。
夫から断ってもらう
介護を押し付けられるのは息子の嫁(特に長男び嫁)であっても、所詮嫁は部外者であり他人です。
あなたの夫と義理の兄弟姉妹たちは、きっとあなた抜きで親の介護の話を進めていくことでしょう。
そこで、勝手に話が進んでいくことに納得できないあなたがいきなり
「私 お義父さんやお義母さんの介護なんてできません」
なんて言い出すと一気に義理の兄弟姉妹たちとの関係は悪化してしまいます。
別に義理の兄弟姉妹たちとの関係悪化は、嫁のあなたにはどうでもいいことかもしれません。
しかし、それでは息子であるあなたの夫。
特にあなたの夫が長男である場合は、立場がなくなってしまいます。
さらには将来の遺産相続の話もこじれてしまう可能性もあります。
まずは、夫にあなたの気持ちをしっかり伝え、夫から断ってもらうのが一番です。
丁寧に断る
嫁にとって、義両親の介護はとても大きな負担となります。
なぜなら実の子供ではないからこそ、介護委で遠慮や気遣いは欠かせないからです。
義両親の介護で
腹が立っても
言いたいことがあっても
ぐっと我慢しながらする義両親の介護のストレスはとても耐える続けられるものではありません。
しかし、そんなことなどお構いなしに義両親の介護について話を進めていくあなたの夫や義兄弟たちに腹が立ってしまうことでしょう。
ですが、ここで嫁のあなたが感情的になってはいけません。
怒りをグッと抑え、冷静に話し合いを進めていくのです。
そのため、義両親の介護を断るためには、丁寧に理由を説明し、義両親や他の義兄弟たちの気持ちを逆立てないように配慮しましょう。
介護できない具体的な理由を挙げて断る
義両親の介護を断る理由として、漠然とした表現ではなく、具体的に挙げるとよいでしょう。
例えば、
「仕事や家事で忙しいので」
「介護の経験や知識がないので」
など、具体的な理由を挙げることで、義両親や他の義兄弟たちも納得しやすくなります。
代替案を提案して断る
義両親の介護を断る場合は、代替案を提案して断るのもよいでしょう。
例えば、
「デイサービスや老人ホームを利用できないか」
など、義両親の介護や生活をサポートできる方法を提案することで、義両親や義兄弟たちも安心しやすくなります。
具体的な例としては、以下のようなものが挙げられます。
「仕事や家事で忙しいので、介護をするのは難しいです。デイサービスや老人ホームを利用できないか、一緒に検討しませんか?」
「介護の経験や知識がないので、不安です。介護士やヘルパーさんにサポートしてもらいながら、介護をしていくのはいかがでしょうか?」
「介護は大変なので、ご両親と話し合って、一緒に決めましょう」
また、義両親が介護を希望する理由によっては、断る理由を工夫する必要があるかもしれません。例えば、義両親が「お世話になったから、恩返ししたい」という理由で介護を希望する場合は、「お世話になったお気持ちは、とてもありがたいです。しかし、介護は大変な仕事なので、無理をせず、ご両親の希望を尊重したいと思います」と伝えるとよいでしょう。
介護するだけの条件を付ける
「お義母さんの介護をする代わりに、相続ではこの家は私たちが貰っていいんですね?」
今まであれだけ高齢の親の介護を押し付けようとしていた義兄弟たち。
しかし、相続で自分たちが損をすることがわかると急に黙り込むことでしょう。
義兄弟姉妹を逃がさないで巻き込む
義理の兄弟姉妹たちはあの手この手を使ってでも、自分の親の介護から逃げ出そうとします。
それでが、息子の嫁であるあなたに義両親瘀介護は押し付けられてしまいます。
だからこそ、首根っこを摑まえてでも義兄弟姉妹を逃さず、親の介護に巻き込まなければなりません。
それには
・長男の嫁であるあなたがやることできること
・義理の兄弟姉妹がやるいことできること
を明確にしておくことをおすすめします。
嫁による介護の限界がきた時の対処を決めておく
嫁、特に長男お嫁であれば最初から義両親の介護に知らんぷりもできません。
ですから、最初だけでも可能な範囲で義両親の介護を頑張ってみませんか?
買い物
病院の付き添い
もちろん嫁のあなたにも仕事や家事などがありますから、簡単なことではありません。
しかし、そこはまず長男であるる夫の顔を立ててあげりことも考えてあげましょう。
それにゴールが見えているからこそ、嫁も義両親の介護に頑張れますからね。
嫁による介護が限界にきた時に老人ホームに入ってもらうことを納得してもらう
認知症
徘徊
寝たきり
嫁による介護もいずれ近いうちに限界がやってきます。
「嫁による介護が限界になった時にどうするか?」
それを夫と他の義兄弟たちでしっかり話しあっておいてもらうのです。
それはズバリ「義両親に老人ホームに入ってもらうことを納得してもらう」ことも決めておくことです。
嫁による介護が限界を迎えた時に、老人ホームの話が出てくるときっと義両親は施設に入ることを拒絶するはずです。
そして、親の介護をしていない他の義兄弟たちに涙ながらに「老人ホームになんか入りとうない」と訴えることでしょう。
そうなるとやはり、実の子供たちは「親を老人ホームに入れるなんて可哀想」なんてことを言いだすのです。
そこから、義両親に老人ホーム入居についての話し合いは相当な時間かかりますし、きっとずっと平行線のままで結論は出ないことでしょう。
だからこそ、最初の段階で「嫁による介護の限界がきた時には老人ホームに入ってもらうことを納得してもらう」ことを実の子供たちだけでも話し合って決めておくべきです。
今すぐではなくても老人ホームのことを調べておくことはとても重要
老人ホームがどんなところか?
老人ホームに親を入れるにはいくらかかるのか?
子供たちはみんな、老人ホームのことは漠然とは知っていても現実はよくわかっていません。
だからこそ、親を入れる老人ホームについてただ漠然と決めておくのではなく、具体的に費用や種類も調べておく必要があります。
もちろん手厚い介護を望むならそれなりの老人ホーム費用は高くなります。
費用を安く抑えるのなら、やはりそれなりの介護しか望んではいけません。
それに老人ホームにかかるお金の話をしだすと、他の義兄弟たちはピタッと黙ってしまうものです。
不便な所
古いところ
介護スタッフの質がイマイチな所
そんな老人ホームでも毎月15万円程度はかかります。
しっかりとした質の高い介護サービスを提供している老人ホームなら、月に軽く30万円以上はかかります。
その老人ホームの費用をどうするか?
親の預貯金から切り崩すのか?
兄弟たちでどう負担していくのか?
できれば、実際に老人ホームの見学してみることも強くおすすめします。
あなたがイメージしている老人ホームがどれだけ高いのか?
安い老人ホームにどれだけがっかりするか?
現実はとても厳しいのです。
だからこそ、予め老人ホームのことを調べて負いいてください。
長男の嫁でも介護拒否はできる
昔の日本では家督相続という考えでした。
代々、長男が家を受け継ぎ守っていくという考え方です。
そのため家屋敷などの遺産も長男がすべて相即するのが当たり前でした。
その代わり、親の面倒は長男がすべてみるというのも当たり前だったのです。
それが今になっても「義両親?介護は長男の嫁がみるのが当たり前」樋おう考えが残っているのでしょう。
しかし、今の日本の法律では「家督相続」という精度はありません。
子供はみんな平等な相続権利を持っています。
※遺言書などがあれば別。
ですから。長男の嫁であっても義両親の介護拒否はできます。
法律的に長男の嫁だけに義両親の介護義務はない
日本の法律上、長男の嫁だけが義両親のを介護をしなければならないという義務はないのです。
また、長男の嫁だからといって義両親理の親の介護をしなければならないという考え方はもう時代遅れでもあります。
近年では、女性の社会進出や核家族化などにより、嫁が義両親の介護をするのは難しいという状況も増えています。
そのため、長男の嫁が義理の親の介護を拒否することは、法律上も社会的にも問題ありません。
ただし、長男の嫁が義両親の介護を拒否する場合には、注意する点もあります。
①義両親に配慮する
昔気質の義両親には、「長男お嫁が義両親の親の介護をするのは当然という考えがあることもあります。
そのため、義両親は長男の嫁に介護を断られるとショックを受けるかもしれません。
そのため、介護を断る際には、丁寧に理由を説明し、義両親の気持ちを傷つけないように配慮しましょう。
②夫婦でしっかりと話し合う
長男の嫁が義両親の介護を断る際には、夫婦で話し合い、納得した上で決めることが大切です。
夫婦で納得した上で介護を断ることで、義両親や義兄弟たちからの反発を少なくすることができます。
③遺産相続の話を曖昧にしない
実は、介護の話をする時こそ遺産相続につて話し合う絶好の機会でもあります。
長男の嫁が介護拒否するのは、その義両親の介護が報われない介護だからです。
そして、長男の嫁は遺産相続では部外者であり口は挟めません。
もし、長男の嫁による義両親の介護が「報われる介護」であるのなら…
きっと長男の嫁も義両親の介護にやる気も出ますし、我慢もできます。